編集委員・副島英樹
トラックで事故を起こした居眠り運転の実態は、マイクロスリープ(瞬眠)という15秒未満の短い睡眠――。
実際の事故52件のドライブレコーダー映像の分析により、衝突直前の状況が突き止められた。居眠り運転による事故の防止策への活用が期待されている。
広島大学と福山通運(広島県福山市)の研究グループが解明した。ドライブレコーダーは過去5年で2200万台が国内で出荷されているが、その映像の科学的研究は極めて異例だという。
研究グループは、2016年4月から5年間に運送会社で発生したトラック居眠り運転事故のうち、ドライブレコーダーに事故直前1分間の車内と車外の映像が残っていた52件を2年間かけて研究した。
事故直前1分間のドライバーの行動と車両の動きを1秒ごとに分析。マイクロスリープ関連行動が事故発生まで時を経て変化することがわかった。
事故1分前、無意識に頭を触り…
事故1分前から、無意識に顔…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル